お寺を変えたい!オンライン サロン がお寺に与える可能性。

オンラインサロン とは

オンラインサロン

お金を払って、ある人の下で、色んなつながりや活動をする仲間を見つけて、時にはその主がアドバイスをくれる「サロン」というビジネス形態(ビジネスというのかわからないところですが)というのも、ネットの世界でははやりになっています。「サロン」についてはこちらの記事を引用してみます。

オンラインサロンとは、いま流行っている月額課金制のネット上のコミュニティのこと。主宰者の多くは作家や実業家、インフルエンサーなど、特別なスキルの持ち主。

彼らの知識・技術を吸収するため、あるいは憧れの人と一緒に活動するためなど、参加者はさまざまな動機でサロンに加わるとか。

(なぜお金を払ってるのに働いてるの?「オンラインサロン」に入るメリットを聞いた>https://r25.jp/article/549181341780668058新R25より)

しまさん自身は、「NPO未来ラボ」というオンラインサロンで、NPOの考え方やNPO周辺の情報収集をしています。あとは、NPOに関心のある人たちで集まっているコミュニティに参加しているという感じです。

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https://shima-sun.com/next-temple/temple-comunity/post-449

では、お寺を変えるのに、なんでオンラインサロンがいいのでしょう?

お寺サロン構想

ここからはあくまで「しまさん自身の構想」にすぎませんが、お寺をサロンとして開いていく、ということを提案したいです。

お寺サロンの主

お坊さんほど「個人にクローズアップ可能な職業」は、フリーランス以外にあまりないです。インターネットの一般化、SNSの登場など、個人がいくらでも発信できて、個人が活躍しようと思ったらいろいろできるようになりました。しかも、オフラインで集まれる(これのことをオフ会って言いますね)場所がすぐ用意できるという点では優位性があります。

また、お坊さんはそれぞれ宗教的な活動以外に、やっている活動(趣味でもいいですし、副業でもいいです)があるので、その視点から仏教を語ってもいいですし、お寺自体の活動や考え方のセミナーや食事会のようなゆるくお寺に触れてもらうことでもいいです。もはやほかの活動に振り切ったオンラインサロン(というかサークル)をやるのもいいでしょう。それによって、お坊さんそれぞれが「ブランド化」していけるのではないかと思います。そこで、ここでは「お寺サロン」を提案させていただきたいです。

さて、少しずれてきたので戻していきますよ。

最初はこんな感じでゆるく会員サークルを作っていって、その中で、お坊さん自身のオンライン・オフラインの発信をしてもらいます。そして、そんなブランド化を通して、今度は「お寺のためにいろんな人が動く・協力する」という本来の意味でのオンラインサロン活動を展開するという流れになるのではないでしょうか。

じゃあ、何やるのよ…?

そのとおりでございます。なにやりましょうね?

前回記事にも書きましたが、イベントをやってみたり、ライブやってみたり、終活セミナーやってみたり。いろいろな「お寺を開いていく」活動が近頃提案されています。

では、それを担うメンバーはどうしましょう?檀家?お金払ってもらっているお客様にわざわざやってもらうのは申し訳ない。しかも「何をやるんだい?そんなものやらんくていいだろう?」という批判をいただきそうですね。

はい、そこでサロンメンバーです。お坊さん自身に価値を感じてお金を投じてくださる人たちは、いつもは「お坊さんのありがたい話やつながりの場の提供」でギブされているわけですが、ここぞのときに「あのお坊さんのためなら!」と動いてもらう、そんな形が作れると最高じゃないでしょうか?

では、実際どんな風に作ればいいのでしょうか?

具体化してみました

いわゆる有名なインフルエンサーの皆様のサロン(はあちゅうさんのサロン堀江貴文イノベーション大学校」はオンラインでのつながり+その個人のパワーを得ることと2要素が非常に強くでていて、成功しているものと感じます。

であれば、さらに1要素、「集まる場をすぐ用意できる」という点で、たとえ小さなお寺でも、有名でなくても、SNSでの発信のようなオンラインでのつながりを使ってオフラインで活動することが有意なものになるでしょう。

最初は軽く、ゆるく、「○○和尚の△△寺サロン」と名付けて、以下のような流れにするのはいかがでしょうか?

お寺のオンラインサロンの運営の仕方

あくまで、これは一例ですが、それぞれのお寺の強みがあれば、その強みを活かした活動を、「そんなもんありません!」という方は、この活動をもとに、強みを作っていきましょう。

先にマインドセットしておきます。キーワードは「ギブアンドギブ」の精神でいることです。そんなの、お寺なので当たり前ですが、参加メンバーがそれを共有できる必要があります。 そして、メンバーとともに作り上げること、コミュニティに価値を付けていくのです。

導入期は、サロンに人を集めるために、SNSでお坊さん自身の言葉で発信し、サロンに入ってくれた方を満足させ、口コミを作ります。リアルの活動は、勉強・食事のようなありがちなものに限らず、写真が上手なお坊さんなら写真教室してもいいですし、写真旅行を企画してもいいでしょう。また、「私は仏教のこの部分について広めたい!」という方は勉強会でなくても、読経会でもいいし、写経会でもいいでしょう。TEDみたいなプレゼン大会しても面白いかもしれません。これを定期開催します。また、SNSグループを作って、その中でもサロンに入ってくれた方が「お寺でこれしたいです!」というのを聞いて差し上げること、場合によってはかなえてあげることもしていけるとよいでしょう。

成長期では、上記に加え、お坊さんつながり、またはサロンメンバーつながりで外部の方と共同で企画を行うことを加えていきましょう。例えば、金融関係で働いている人がサロンメンバーにいたら、「お金の将来、考えてますか?フィナンシャルプランニング入門」のような勉強会や、料理人とつながりができたら「次の精進料理を考えよう!料理会」なんていうのも面白そうですね。まずはサロンのメンバー内でわいわいやってみましょう。さらに、サロンメンバーと個人面談の場を作ってみるのです。そうすると、何に困っているのかを知ることができたり、何をお寺やサロンに求めるのかを知ることもできますが、それ以上に「お坊さんって、こういう悩み聞いてくれるんだ!」という個人的な悩みもしっかり聞いてあげられると思います。それがより評判になるし、何よりお寺のお坊さんのある意味での本当の職務を果たしてあげることにもつながります。(とお寺の息子が申しております)

拡大期になって、初めて成長期でやってきた「サロンメンバーでわいわい」を外に出す段階に入ります。「サロンメンバーでわいわい」から「地域住民とかいろんな人とかとわいわい」の段階ですね。この時点で、もう「やらせてください!」ってなってる想定なので、そうじゃなければお坊さん自身でもっと努力して、自分をブランディングしましょうね(笑)
加えて、結構な人数になってくるので、部会を作っていきます。これは本当に最終段階ですが、お寺サロンの中でも「仏教系をやりたい」人と「そうじゃなくて場を借りてわいわいしたい人」でわかれてくるのではないでしょうか?そこで、部会に分けて、やりたいようにやってもらうのです。ここからはお寺のお坊さんは「サロンメンバーを募り、企画やお話を考えて、実行に移す」から「サロンの顔として、発信していく」だけとなり、かなり楽になります。もちろん、システムを作るという点では大変ですが。

突然の提案のわけ

この「サロン」の提案には、ちゃんと理由があります。1つは寺周辺環境の変化、1つは現代のコミュニティの変化です。

お寺のサロン

寺周辺環境の変化として大きいのは、葬儀やそのあとの供養にお金をかけなくなったこと、そもそも一家が都市圏に集中してきたこと、核家族化で実家に帰る人が減ったことがあげられます。特に、葬儀や法事をしなくなれば、当然「葬式仏教寺院」はやりくりが大変になります。さらに、実家に顔を出さなくなれば、檀家として菩提寺に顔を出すのもめんどうでしょうから、檀家も減るでしょう。もっといえば、人口が減るので自動的にお客様も減るわけです。だから、収入面でも、ファン層を生み出すという面でも、加えてお寺の価値を新しく定義するためにもサロンという提案はある程度理にかなっているわけです。

もう1つ、現代は「オンラインでつながり、オフラインで出会う」ことが当たり前になってきていることです。お寺は、この動きを無視してはいけないと思うのです。オフラインの地縁あってのお寺ですが、そもそもオフラインの地縁が消えていくようになる社会において、オンラインに着手するのは急務なのです。そして、オンラインの特徴は「個人と個人を、コミュニティや人づてでなくてもつながれること」が言えます。つまり、あるお坊さんと個人がつながることは容易なのです。

それをある程度実現しているのがhasunohaです。これは、お坊さんにお悩みを質問できるサービスなのですが、なんと、「質問がパンク状態」にあります。つまり、お坊さんとつながって、話を聞きたい人はたくさんいます。ここに、お坊さんは人としてブランドになる、ということを示すべきでしょう。

ここまで長くなりましたが、「お寺サロン」の可能性について語ってみました。

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  1. […] >今はやりのサロン。次はお寺サロンを作ろう。 […]

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