お寺 ×トークンエコノミーでお寺の課題が解決できる??

お寺 の経営やお金にお悩みのお坊さんのみなさま、必見です。

お寺の価値と言われたら何がありますか?何を思い浮かびますか?

多分ですが、「葬儀を執り行うこと」という方が多いでしょう。

次に「地域の皆様にお返しすること」というお答えの方もいらっしゃるかと思います。

では、それ以外の「法話」や「お悩み解決」やはたまた「人生相談」はお坊さんやお寺が生み出す価値とは言えないのでしょうか?

金にならなければ価値とは言えないのでしょうか?そうは思いません。

その価値を掘り出し、可視化して、お寺にお金をもたらす…そんな夢のようなシステムがトークンエコノミーです。

今回は、お寺にトークンエコノミーを取り入れたらどうですか?という話を解説します。

お寺 からICOしよう?????

それは、私がサポーターをしているNPO法人ひとまきの矢野大地さんがこんな企画をやっていた時に、乗っかったときでした。

矢野大地さんのやっているNPOの話はこちらからどうぞ>>>

そこに、矢野大地さんのこの一言。


ん???????「お寺×ICO」??????なんのことだ?????となりました(笑)

そもそも、ICOとは?

お寺コイン

ICOとは、「Initial Coin Offering」の略で、独自の通貨を発行して販売することで、資金調達をすることを言います。さらに、その独自通貨を特定のコミュニティの中で流通して、活性化を図る「トークンエコノミー」というのがあります。特徴として、下記2点が挙げられます。

・誰でも発行できて、発行者は発行量(流通量)と価値(価格)をある程度の裁量をもって決めることが可能

・発行者とトークンを持った人の間やトークンを持った人同士で経済を回すことができるため、コミュニケーションやお互いの価値を共創できる

ほかにもいろいろあると思うのですが、今回の「お寺×ICO」を考える際に注目したい特徴はこの2点です。

僕が、いま「NPO未来ラボ」でfeverコミュニティに参加しています。

そこでの活用事例はこんな感じです。

・WordPressのこと、私で良いなら教えます!100コイン!

・うちのNPO見学できます!10コイン!

・私の変なエピソード聞きませんか?5コイン!

という感じに、ちゃんと価値提供していそうな「教育」や「見学」だけでなく、「面白い話」に対してもコインを使って取引できるようにできています。

最初にメンバーは、1000コインずつもらって、好き勝手やってみてます。その結果、コミュニティの中の経済活動の活性化、というよりもコミュニケーションの活性化につながっています。

では、これをどう応用するのでしょうか?

お寺の価値を掘り出す

それは、 お寺の価値を掘り出すことに使います。ビットコインを掘り出すのが「コインマイニング」ならば、お寺×トークンエコノミーで「テンプルマイニング」とでもいいましょうか。

 お寺 のお金

さておき、お寺の価値とは何がありますか?というと

  • 日本の文化である、仏像、お堂がある
  • 仏教という教えを良く知っているお坊さんがいる
  • お悩みを受け止めてくれる、人生の見直しのお手伝いができる

と、思いつくだけでも3つあります。

これらの価値を、お寺の息子でもない限りちゃんと得るのは難しいといえます。

なぜなら、お堂にはそんなズカズカ上がり込めないし、お坊さんと話すのって何か厳しそうだし、檀家さんは檀家さん同士で空気ができちゃってて入り込めないからです。

しかし、お寺×トークンエコノミーによって、これらの価値を一般の人と共有するチャンスを生むことができます。すこし例を挙げてみましょう。

コインウォレットをもっているAさんは、毎朝、お寺の前を通って、お参りしてから会社に行きます。そのときに、お賽銭を払う代わりに、お寺コインを100コイン受け取ります。週5日通うので、だいたい1週間で500コインたまります。休日に、「そろそろ、転職考えているんですよ」とお坊さんに相談するときに、100コイン使います。また、お檀家さんのお店で、200コイン使って、グッズをもらって今日は帰りました。今度の土日は、お寺でお坊さんのお話会があるので、300コイン使って、参加してこようと思います。あ、会社で学んだ経理のスキルが欲しいって話だし、お寺さんに提案してコインもらおうかな?

そんな感じで、活用できるのです。

個人がお寺とつながり、お寺がコインで個人をたくさん集めてコミュニティを作り、「檀家」だけがかかわりをもつコミュニティを少しずつ崩していく。

異種の人との交流がコミュニティを活性化するというのは、佐渡島さんのお話にもありましたが、まさに、このお寺×トークンエコノミーが生み出す活性化なのです。

佐渡島さんのお話から、コミュニティの価値を考えた記事はこちら>>>

もっとも、これは導入期の方法で、将来的には、トークンエコノミーを活用してお金を稼ぐようになり、第2の地域通貨としてお寺コインが活躍できるようなスキームを考えていきたいと思います。

まずすべきことは「価値を書き出すこと」

ここまで、いろいろ書きましたが、それぞれお寺の価値について、いろいろなご意見があるかと思います。

なぜなら、それぞれ状況が変わってくるからです。

例えば、お檀家さんが多くいらっしゃるお寺さんであれば、比較的法事に関して、価値を提供していると思います。また、相談を受け付けるのもお檀家さんがメインになると思います。

一方で、観光客も多く来る、観光寺院であれば、法事よりも文化財の保護や来ていただいた参拝客へのおもてなしや観光の要素を強めた価値を提供していると思います。

ですので、まず価値を掘り出すために「自分のお寺はどのような価値を提供しているか?」を書き出してみましょう。

お金を取っていることでも、そうでないことでもよいので、「誰に」「何をしているか」「それはその人に対してどんな価値があるか」を書き出すのです。

「私のお寺は、お檀家さんが多いから、その檀家さんのためにお経を毎日あげてるのよね」

「毎日、法話を考えていて、それをいろんな人に聞かせているのよね」

などなど。

まずは、お寺の価値」を「コイン」という形式で可視化して、取引ができるものにしていく、そのための手段としてお寺×トークンエコノミーという提案をしてみました。

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