檀家メインのお寺で一般向けイベントをやってみた!【#カリー寺】

どうも、こんにちは。 お寺 の活性化をするヒントを日々探しているしまさんです。

先日、令和元年12月7日(土)に「レトルトカリー寺@川崎」を開催しました。

「レトルトカリー寺@川崎」のイベントページはこちら>>

実家の寺院では初めての「主催イベント」でした。それまでは、宗派主催のものがいくつか開催されておりました。

例:寺コン

初めてということもあり、不慣れなことも多く、さらに雪が降りましたが、10名お越しいただきました。ありがとうございました。

もともと、大学時代にイベント企画をさせていただいた経験があったため、やってみたのですが、初回にしては人が集められたのでいったんは安堵しています。

 

この記事では、いわゆる「檀家さんのお相手をするのがメイン」である檀家寺で、檀家さんと関係ない人も集めるイベントができるまで、そしてやってみた結果をまとめてみました。

 

数字で見る「レトルトカリー寺@川崎」

レトルトカリーお寺

参加人数:10名

正直、プロモーションがかなり遅れてしまったことお檀家さんなどを幅広く巻き込めなかったことが集客がイマイチな大きな原因だと思ってます。反省。

でも、「初めてで」「雪が降る中」10名集めたのは奇跡に近かったです。。。感謝です(合掌)

かかった費用:43674円(会場費除く)

レトルトカリーを大幅に多く買ってしまったので、かなりのマイナスに…今後イベントをするときには費用を本気で気を付けたいところです。

費用見込みがかなり甘かったのと直前になっていろいろ買ったのがいたい部分でした。

Facebookでの「参加予定」「興味あり」人数:53名

SNSの発信と「シェアお願い」でかなり広い範囲にリーチしたと思います。また、ホトカミでも告知を実施していましたが、なんと公式アカウントで告知の援護射撃が!


これにはビビりました。結構伸びたし。キンコン西野さんも著書に書いてありましたが、「人の時間をもらってニュースになること」が効果的だなと感じました。

イベントができるまで

「レトルトカリー寺」との出会い

11月に開催された「ごえんさんエキスポ」というイベントで、唐渓さんという、尼崎で「カリー寺」というイベントをやられている方と会って、「レトルトカリー寺やるんですよ〜」と聞いて、即断しました。

「このイベント、やろう。」と。

そう思って始めることにしました。この時点ですでに1か月前笑

ちなみに「レトルトカリー寺」というのは、下記のような意図で開催することになっておりました。

「お寺とカレーって相性よさそう」をきっかけに兵庫県尼崎市の西正寺からはじまった、お寺でカレーを食べるイベント「カリー寺」。

西正寺で開催されている「カリー寺」からどんどん派生企画が生まれているのは、檀家さんや学生さん、主婦などいろいろな人たちが関わりを持ち、「カリー寺」というイベントだけではない交流がうまれているからなのではないかと思っています。その交流の中で、相互になにかを与え合う関係性を楽しんでいるように、私には思えました。

人と人とがつながりを持てる場、それが「カリー寺」であり、お寺であると思います。

この「カリー寺」をもっと気軽にできれば。それが「レトルトカリー寺」です。

彼岸寺(https://higan.net/now/2019/10/retort-curry/)より

尼崎で開催している「カリー寺」をもっといろんな地域で開催して、お寺を通して「人と人とがつながりを持てる場」を作りたい、そのようなことから、「レトルトカリー」にして全国展開する流れになったのです。

偶然、「カリー寺」を知っていたので、なおさらやってみせねば、と思いました。

「レトルトカリー寺」をやろうとした理由

別の記事にも書きましたが、僕が「レトルトカリー寺」をやろうとした理由は、ただ「ハヤリに乗る」では決してなかったです。

個人的には「千里の道も一歩より」という気持ちでした。

このイベントは、ボクがこれからやることの「千里の道」の「1歩目」だと確信しています。

その「これからやること」とは、「お寺を苦悩と向き合える場所、または人の幸せと向き合える場所にしよう」というものです。

この「お寺を苦悩と向き合える場所、または人の幸せと向き合える場所にしよう」というゴールに対して、いろんなステップを踏む必要があると考えています。

 

その第一歩が、「とりあえず、でお寺に来ても大丈夫な場所」と認識されることだ、と信じてこのイベントを開催することになりました。

でもただお寺に来てもらうのに法要とか写経とか、一般的なものじゃなくて、「今風」をキャッチしてみようと思ったのが今回の「レトルトカリー寺@川崎」になったのです。

つまり、ゴール設定の中で、イベントで人に来てもらえる状況を作ってみることがひとつのステップとして認識したのです。

だから、「千里の道も一歩から」。次のステップも考えながらですが、まずは始めてみよう。それがこのイベントに込めた思いです。

note『レトルトカレーから未来を描く』より

今後の目的を叶えるための第1歩として考えていたのです。

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偶然は重なり。

開催は12月7日、偶然にも実家のお寺で宗派主催の法話会が予定されていました。

法話会の前にカレー出して、ついでに法話に来るお寺のお坊さん巻き込んでトークショーしちゃおうか、と妄想していたことを現実にしたのが今回のイベントでした。

ちなみに、本来の「レトルトカリー寺」は翌日が全国開催日になっていました。その日が「おさとりの日」、本名を「成道会」といいますが、お釈迦様が「悟りの境地」に達した日といわれています。

いろんなお寺がいろんな形で「レトルトカリー寺」をやっていましたので、その辺は下記のページから見てください。

レトルトカリー寺公式Facebookページ

一個だけ自慢させてください。関東で唯一の開催でしたw

レトルトカリー寺

とりあえず動かなきゃ

しかし、「やるぞ!」と言ってから日程と場所と開催の決定まで2週間経ってしまいました。ほんとに進捗ゼロ。「やばい!」となりました。

その時点で、「法話会の前にカレー出して、ついでに法話に来るお寺のお坊さん巻き込んでトークショーしちゃおうか」以外何も決めてないというある意味スゴイ状態でしたw

具体的に何を準備していたかは次の項目で説明いたします。

レトルトカリー寺@川崎 当日まで

レトルトカリー寺

なにはともあれ、開催日と会場と「カレーを提供すること」「トークショーすること」しか決まってなかったので、まずは体制を整えて、告知できる状態にすることが最優先でした。

1、運営メンバー

まず運営メンバーをちゃんと決めました。実家のお坊さんしている兄、法話に来るお坊さん、お手伝いしてくれる方2名という感じでした。

ちなみに、参加者の中に、私のお知り合いで、ワークショップデザインができる方がいて、その方にトークショー前のアイスブレーキングを作っていただきました。ついでなので宣伝のためにリンク張らせていただきます。もちろんお坊さんでした。

ワークショップ集団「WAKUTOKI」

2、イベントの内容

次にイベントの内容です。「カレーを提供すること」「トークショーすること」とは決まっていても、「じゃあ具体的にどうするのよ?」という状態だったので色々決めました。

決めたことは主に「商品」の部分です。商品を決めないとそもそもプロモーションできないのでw

・カレー:提供形式、提供方法、提供価格、会場設計、食券などの提供フロー(ちなみに右の画像が当日使ったチケットです)

・トークショー:トークショーの会場レイアウト、トークショーのトークする人、トークのテーマ、時間

そのために必要なものをまとめていました。本来これは1か月前には終わらせておきたかったですね。

3、プロモーション

最後はプロモーションです。

過去、Facebookページの作成やアイキャッチの作り方などはオンラインサロンのイベントページ作成等で慣れていましたが、それ以外のSNS集客やポスター設置については初めての経験でした。

デザインの仕事は結構好きなので、いろいろ手作りしました。アイキャッチはもちろん、ポスター、さらにはnote記事も書いて、イベントをもりあげる努力をしていました。

ただ、個人的に悔やまれるのは、「どんな人がこのイベントに来るだろうか?」を想定できなかったことです。

こんな記事書いていましたが、自分ができていなくてもう反省です。。。

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レトルトカリー寺@川崎 当日の話

12月7日(土)、当日を迎えました。

この日は雨予報かつ「今シーズン一番の寒さ」。結果的には東京で初雪が観測されるなど、半端ない寒さの日になっていました。

集客は結果的には10名でしたが、何よりもいろんな属性の方が関わっていただけました。また、ほぼ全員Facebook経由の方でした。

・「カリー寺」のファン

・近所の寺院のお坊さん

・兄の知り合い

といった感じです。

ポスターはお寺の掲示板と本堂、外のスペースに貼っていましたが、効果がイマイチだったようです。。。

近所の人が通るところにも設置していましたが、残念。

カレーの提供をしていましたが、意外なことに、「レトルトカリー」単体を買っていく人が4名ほどいました。お土産にほしい、記念に買ってく、というのは予想外でした。今後こういうイベントの時は、お土産を用意しておくことが有効そうです。

(これも西野さんの本に書いてあったな…)

トークショーは、3つのテーマで話しました。

「お寺息子にとってお寺とは?」

トークショー登壇者の3人、全員がお寺生まれだったので、お寺生まれ的にお寺ってどういうところなの?ということをぶっちゃけてました。

「お坊さんの日常「何して生きてるの?」」

お坊さんの生活の話、そしてお仕事の話をいただきました。もちろん、僕は部外者なので、お二方にまかせっきりでしたが、初めて聞くことが僕にとっても多く、まだまだ現場を知らないものだな、と感じました。

「緊急アンケート!お寺って何するところ?」

こちらは会場のみなさまにアンケートしてみました。お寺って葬儀する場所のイメージがやはり大きいんだなと思ったのもつかの間、「どうしてそうなのか?」をお坊さんお二人が入念に説明くださいました。ありがたし。

と、結構よく盛り上がったと思います。あとはもっと人数が多かったらより面白くできたのかなと反省です。

やってみてわかったこと

最後に、「レトルトカリー寺」をやってみてわかったことを3つまとめます。

こういうこともできるお寺のキャパシティに感謝

いままで、お寺でイベントをしなかった理由が「一般向けにやると、失礼な人や不正をしそうな人が来るから困る」ということでした。

その問題を解決するのがマーケティングで、「どんな人に届けるのか」をかなり管理していたおかげというのがありました。

つまり、「イベントをする」以上、どんな人が来るのか、を想定したプロモーションを実行する意味が分かった気がしました。あとはより有効な方法を探す、というところでしょうか。

イベントをすることに対して、賛成いただいて、場所を貸していただいたことに感謝するとともに、任せきってくれたことがとてもうれしかったです。

やっぱりペルソナはちゃんと考えたい

ただ、先ほども書きましたが、ちゃんと「どんな人が来てほしいか」をはっきりしたかったなあ、というのを後悔しています。

イベント自体は比較的幅広い年代向けでしたが、

「お寺って気軽に入れないけど、イベントくらいなら行ってみたい」
「お坊さんって何者なのかよくわからんからぶっちゃけトークとかきいてみたい」
「とりあえずカレー食べたい」

上記のように、ニーズ訴求はかなりふわっとしてしまいました。次回以降、こういう幅広く人を集めたい時のイベントでいろいろ考えられることはありそうです。

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もっと「共犯者」が欲しい

僕自身、できること少なすぎました。

ほとんど1から8くらいは自分で進めましたが、大変すぎるのと、本来もっといろんな人の脳みそや時間を借りたら、もっと面白く、もっと練られたイベントになったはずです。

楽しく、工夫してもらえるように、場所をデザインして、いろんな人を巻き込めるようにしたいなと感じました。

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今後、TempleMorningやデスカフェ、終活セミナーなどをやっていく中で、まずは一歩目を踏んだので、次のステップにどんどん進みたいと思います。

みなさま、今後も応援よろしくお願いします。

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