お寺 を”ジモト”に開き、かかわりしろを作ろう【お寺視察レポート】
ここ最近、僕が「 お寺 をアップデート、みたいなことをやりたいし話してるんですよね~」と話すと、
「そういえば、私の友達にお寺でインターンしてる人がいたわー」
「近所のお寺が、座禅体験してたな」
など、うれしいことに別の情報がまた入ってきます。
いろんなチャレンジをしているお寺さんが増えることが非常にうれしいとともに、そういう現場をまだ全然見れていない僕を反省するばかりです。
さて、今回は【お寺の現場レポート】と題して、大阪の天王寺のお寺さんにお伺いして、その現場を、事例を直接聞いてきました!
もくじ
「こころひかる」 お寺 心光寺様
「日本一心が光るお寺」。そんなお寺があって、まさに地域の人の心を光らせる場所になっているという現場です。
こちらは、知り合いの紹介で、「お寺で癒しを提供している場所があるよ」という話を聞いたので、大阪に飛びました。
以前、お寺は「癒しを与える文脈で、救いを定義し直そう」という話を書きました。
関連記事:救い を生み出すということを、野の医者の癒しから考えてみる
でも、ここではその話ではないですw
心光寺さんがめざすのは「日本一心が光るお寺」。
「こころひかる」を通じて、心光寺にご来堂していただき、素晴らしいお寺の雰囲気を感じて欲しい。
お寺って落ち着く!
お寺って何かええやん!
っという感覚を心と体で感じて欲しい!
ウェブサイトにはこのような思いがつづられています。
これどこかで聞いたな…あっ。
これだ。
市川の本光寺だ。宗派違いますけど。
お寺って落ち着く!
お寺って何かええやん!
完全にこれ。
お寺に来て、落ち着く、ええやん!という場所を作ろうという気迫はおわかりいただけただろうか・・・?
とまあ話は少しそれましたが、お寺を地域に開いて、来ていただいた人の「こころをひかるものに」してほしい、普段の喧騒から離れて(本当に静かです、大通りに面しているのに)、こころを磨ける場所にしてほしい、その思いで「癒しを提供」しています。
でもって、まあなんと「事業」の多いこと。
話を聞いただけで、カフェ、ヨガイベント(定期的!)、エステ、音楽ライブ(お堂にグランドピアノとかミキシングマシンとかありました)、その他ワークショップの場所の提供など、まさに「ジモトに開いた」お寺の形を見せていました。
カフェは、お寺の横にあるお家(?)を改装して、かなさんという方と副住職で運営しています。
また、エステはかなさんご自身で進めています。お寺のもともと客殿となっている場所に、施術用ベッドを入れ込んで、アクセサリーも取り揃えて、運営しています。
ちなみに、窓からは蓮の浮かぶ池と落ち着く林の風景が。
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『今までアロマは使わないの?』という声を何度か頂いていたので、5月から全コースのマッサージのオイルに木と葉のアロマを取り入れていきます🌲 『森や木がある場所にいくとなんとなく疲れが吹っ飛んだ!!』という経験はありませんか? 草や木が多いところに行くと思いっきり深呼吸したくなりますよね!! そんな状況をお寺エステでも味わって頂きたいなと思いました♪ なにより私が木と葉っぱが大好きだから!笑 私がリラックスしてパワーある状態じゃないとお客様が元気になるはずがないので! お手入れする度に木と葉っぱのパワーをもらえるなんて好循環🤩笑 令和になってもどうぞお寺エステ〜mui〜をよろしくお願い致します🙏 皆様のご来店お待ち致しております🙏🍀 #お寺エステ#エステ#mui#無為自然 #美容#ダイエット#デトックス #心光寺#下寺町#天王寺区 #美容の駆け込み寺 #難波 から歩いて行けるお寺エステ #yoga#ヨガ#ヘッドスタンド#寺ヨガ #こころひかる#cafeこころひかる #cafe#寺カフェ #temple #フェイシャル#ボディエステ #究極のリラクゼーション #心身の健康 #お寺エステmui
ヨガについては、インストラクターがたくさんいるため、バリエーションが半端じゃないです。
モーニングヨガ、リラックスヨガ、呼吸を楽しむヨガとメニューが幅広く。これがかなり頻繁に開催しているのだから、なかなかの稼働率です。メニュー選ぶだけで迷いそうw
山門の前も、この感じ。荘厳さに対して、圧倒的な抵抗ですね。
また、本堂を見せていただきましたが、その中には音楽ライブをするための設備(!)がそろっていました。
加えて、告知チラシには「英会話教室」の告知まで・・・!
と、ここまで「地域の人のかかわりしろ」があるお寺はまだまだ少ないかと思います。
やっと檀家さんがふらっと来る、のが通常じゃないでしょうか?
“町の お寺 “ほど「かかわりしろ」を意識
昔から「コンビニより多いお寺」というのは有名かと思いますが、そのうち20000軒はすでに兼務か閉山しているそうです。
過疎地域にある、という点も言えるかと思いますが、これから必要なのは「ただの町のお寺は、かかわりしろを作る」ことが重要になります。
「こころひかる」の心光寺さんも、
お寺って落ち着く!
お寺って何かええやん!
で始めていますが、それが結果的に下記の画像のような結果になっています。つまり、檀家以外の地域の人の「かかわりしろができている」のです。
それぞれのかかわれるところから、お寺にかかわっている状態ができているのです。
では、こうではないお寺はもうだめかというと、そんなことないです。むしろこれからだと思います。
ポイントはズバリ、「やれそうなことからやってみる、小さく始めてみる」です。
こころひかるさんも、最初はヨガからスタートして、エステ始めて、カフェとライブも・・・と発展していますが、それぞれ始められる条件がそろって、小さくスタートした結果です。
例えば、お茶会してみる、お寺散歩をしてみる、#Templemorning(朝のお勤めの一般開放)をしてみるなどなど、お金をかけずともできることもたくさんあります。
もしくは、お寺に興味がある人をSNSで募集してみたり、地域の集まりに行ってみて、「お寺でこういうことした人募集!」と声掛けしたりしてもいいと思います。
お寺に興味を持っている層を味方につけるというのも一つの手段です。ご自身のリソースがない、と悩むならばより早めに仕掛けておきたいですね。
最近は、SNSでもbosyuみたいなサービスもあるので、できることからやってみましょう。
まとめ「 お寺 とのかかわりしろは作れる」
ここまで、「こころひかる」さん、心光寺さんを取り上げて、地域とのかかわりしろを作りましょう、という話を書きました。
僕の実家も、これからかかわりしろを作るための仕掛けを始めようとしています。
具体的には、「相続セミナー」などの「オフラインサロン」の構築と、#TempleMorningの開催、デスカフェやキフバーのような夜間イベントの開催を考えています。
まずはできることから、ほかでやっていることをまねるでもOKです。
コツコツと告知して、動いているうちにかかわりが増えます。少しプランを立てたら、すぐに動きましょう!
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1995年神奈川県川崎市のお寺生まれ。中高は全寮制男子校に6年間通い、その後横浜国立大学経営学部にて「宗教法人の情報開示 ~公益性の観点から~」をテーマに、ソーシャルセクターの中の宗教法人の情報開示を、公益性・社会性の観点から評価し、開示する方法を研究。その後はコンサルティング会社で働きつつ、「#お寺をアップデート」を合言葉に、お寺をソーシャルグッドな存在にするための方法や、お寺のこれからのカタチを発信している。また、実際にお寺の現場に訪問し、お寺のアップデートを実際に手伝うことも。詳しいプロフィールはこちら>>
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