ファンドレイザーをお寺の息子の僕が目指す理由とその先について。
2019年6月23日、僕は「准認定 ファンドレイザー 」資格試験を受けてきました。
NPOの所属ではないし、もっといえば普通の会社員。
年収を求めたわけでも、転職を考えているというわけでもない。
ただ、「ファンドレイジングの知識をしっかりもって、社会活動をする人たちの助けをしたい」という、純粋な思いでファンドレイザーという資格、というか仕事を目指そうと思いました。
でも、それではこんな記事にするにはしょぼすぎるので(Facebookの投稿で気が済むw)、ちゃんと「誰を」「何を」ファンドレイジングして、ファンドレイジングを通して「何を変えるのか」「社会貢献にどうつなげるのか」を書きます。
もくじ
僕が「 ファンドレイザー 」を目指す2つの理由
僕がファンドレイザーになろう、そう考えた理由は2つあります。
寄付をする側になるよりも、寄付をその組織のために集める活動に興味を持ったから
僕自身、現在NPO法人ひとまきのお手伝いをさせていただいていて、その活動のきっかけは「マンスリーサポーターとして寄付し始めたこと」でした。
参考記事
初めは、ひとまきを応援したい、団体の目指す「人生を何度でもやり直せる」社会の実現のために寄付をしていました。
でも、一人の寄付ではまだまだサイズが足りない。もっと言えば、しっかり人に伝えて、この活動を応援してもらいたい。
こんな思いが生まれて、寄付の集め方を一緒に考える「プロボノ」として活動し始めました。
活動をする中で、「寄付の集め方、その考え方とか方法とかを体系的に学びたいんだけど、どうすればよいのだろう」と感じました。
そんなときに、「ファンドレイザー」という資格があることを知って、すぐに勉強を始めました。
准認定ファンドレイザーの資格を取った今も、「しっかり人に伝えて、この活動を応援してもらいたい」その思いは変わらずに動いています。
これからの地域・社会活動に「共感を呼ぶハブ」が必要になるから
これから、社会貢献活動(いわゆるボランティア活動)や地域活動は、「共感を呼ぶ発信や活動」を意識する必要があります。
例えば、地域活動は「そのコミュニティに入っている以上はやるもの」という考えの方が多かったのかもしれません。
しかし、近頃は、地域のラジオ体操とか地域のお祭りとか、「お手伝い」として参加することってありますか?なかなかその機会ってないと思うんです。よっぽど地域とかかわりがないと。
だから、もし「活動をしっかり参加してもらえるものにしたい」「活動に意義がある以上、続けたい」のであれば、「こういう活動を、こういうことができるからやるんだ」という発信をして、「活動に対しての共感を得ること」が必要になっていきます。
現に、NPO法人グリーンバードは「きれいな街は人の心もきれいにする」をコンセプトに、地域のチームを作って、ゴミ拾い活動を地域住民ぐるみで進めています。年齢層も幅広く、興味深い事例です。
「お祭りを続けたい」「町をきれいにしたい」という思いでその活動をやっているのであれば、「共感を生み出せる能力」は必然的に活用ができると思って、ファンドレイザーを目指しました。
ファンドレイザーとして僕が目指す「お寺・地域活動特化型ファンドレイザー」
ここまで、「ファンドレイザーを目指した理由」ということを書きましたが、ここからは僕が目指す「ファンドレイザー像」を書きます。
それは、お寺と社会、地域をつなげる「お寺・地域活動特化型ファンドレイザー」です。
どういうことをしていくのかをお伝えすると、
「お寺の活動を翻訳し、社会に発信することで、活動に参加してもらえるように、または応援してもらえるようにサポートする」
「お寺の活動と地域の活動をつなげて、地域の中でのお寺のポジションを確立していく」
上記2つをファンドレイザーとして、やっていきます。(あくまで構想の段階ですが…)
具体的にどうするか、それもちゃんと書きます(笑)
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お寺の活動を翻訳し、社会に発信することで、活動に参加してもらえるように、または応援してもらえるようにサポートする
お寺の活動、例えば、読経会とか写経会とか法話会などの仏教を伝える活動やお寺フェスとかコワーキングスペースなどの社会に開いていく活動を、お寺の人に代わって発信、広報するという役割です。
宗教法人の情報開示調査(独自調査、2018年実施)から、各宗教法人の「財務ではない」情報開示について調査していますが、檀家と関係ない活動についての情報開示は60%にとどまっています。
重要なのは、情報開示されていることよりも、「情報開示されているのを見て、その活動に加わりたい」と思える活動の発信ができているか、です。
そこで、「社会貢献活動を社会とつなげる」役割を持つファンドレイザーとして、お寺の活動を広報する手段の検討や、そもそもの活動自体の見直し(目的、活動、お寺の方針のすり合わせ)をお手伝いさせていただくことで、お寺の活動を社会にリーチする活動をしていきます!
いわゆるコンサル的なことをする、のですが、もちろん広報の手段を考えたら、その広報活動自体を実行できる形までもっていくことを主眼にして、お寺の活性化ならびにお寺を社会に開く一つのポイントとします!
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お寺の活動と地域の活動をつなげて、地域の中でのお寺のポジションを確立していく
もう一つは、「お寺の活動」と「地域でやっている活動」をつなげる役割です。
上の図のように、お寺の活動で足りない部分を地域の団体や地域の活動をしている企業とつなげて、その活動に参画し、発信します。
また、地域活動で足りない「場所」の提供や「人」集めをお寺側で担う・お手伝いするという形で、お寺を「地域活動のプラットフォーマー」にしていく活動をすすめます。
この二つの活動で目指すのは、お寺と社会をつなぐことによって、「お寺にかかわる人の人生を豊かにすること」と「お寺にかかわることで、地域と関われるようにすること」です。
「#お寺をアップデート」の活動の主眼として、これから進めていければと思います。
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「お寺でこういう活動を始めてみたいんだけど、うまく広報する暇がない・・・」
「お寺の檀家が減ってきていて、なにか新しいことを始めようと思うんだけど・・・」
という方は、ぜひご連絡いただければと思います!
1995年神奈川県川崎市のお寺生まれ。中高は全寮制男子校に6年間通い、その後横浜国立大学経営学部にて「宗教法人の情報開示 ~公益性の観点から~」をテーマに、ソーシャルセクターの中の宗教法人の情報開示を、公益性・社会性の観点から評価し、開示する方法を研究。その後はコンサルティング会社で働きつつ、「#お寺をアップデート」を合言葉に、お寺をソーシャルグッドな存在にするための方法や、お寺のこれからのカタチを発信している。また、実際にお寺の現場に訪問し、お寺のアップデートを実際に手伝うことも。詳しいプロフィールはこちら>>
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