NPO のサポーターの価値を10倍高めるためにやるべきこと
もくじ
NPOサポーターはお金だけじゃない
こんにちは、しまさんです。僕は、高知にいて、サポーターをしている NPO ひとまきの代表(矢野大地さん)と1宿1飯を共にしていました。
僕のお寺の未来の話だったり、お寺のビジネスモデルの解説だったり、ひとまきの立ち上げの話だったり、いろいろしました。
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そんな、1泊2日の中で、NPOのサポーターとしてNPOに支援できるお金以外のことについて3つ書きます。
- NPOの思いを知り、共感できるポイントを見つける
- NPOの活動を知り、人に勧めるポイントを探す
- NPOの現場を見に行き、空気感に触れる
思いを知り、共感点を見つける
1つ目は、NPOの思いを知り、自分とNPOのとの共感点を見つける、ということです。
今回、高知の嶺北に来て、NPO法人ひとまき(以下ひとまきさん)代表の矢野大地さんとひたすらしゃべっていました(深夜になぜかひたすらジョジョの奇妙な冒険を視聴するという時間がありましたがw)。僕は経営コンサルの仕事もしていて、しかも「経営者コンサルティング」が重要である、「原体験を知ること」が必要であると教えられてきていたので、矢野大地さんのNPOを立ち上げる時の話やビジョンを沢山伺っていました。
その思いを知ることがなぜ大事なのか?
それは、「その思いに共感してくれる人がいて癒される」からではないかと思っています。(だいちさんがどうかは分かりませんが…)やっていることがとがっていればとがっているほど、理解されない苦しみがあると思います。
僕自身経験したことがあるので、寄り添う大事さがあると思うのです。
僕が大学時代、生協学生委員会活動をしている中で、生協がやっている活動で学生委員がノータッチの活動(具体的には共済活動という、学生総合共済を学生に使ってもらう活動)があり、それを立ち上げたときの孤独さはかなりのものでした。
学生委員会の中でも「ナニソレ?」ということで、部内学習会をしたのですが、興味のなさが半端じゃなかったし…。メンバーを6名集めていても、何かうまくつたえられているか分からないし…。そんななかで半年間活動し、あまりぱっとせず学生委員会の引退とともに終わりました。
自分の想いを伝えても、それがいかに意味があっても、共感してくれる人がいないとなかなか厳しい、というのはこの時に痛感しました。
そんな経験から、とがっていることをやっているNPOさんほど、「思いややりたいことが伝わらない」「サポートを得られない」…と感じている場合がありそうです。
私が入っているNPO未来ラボが、NPO同士で助け合う、思いを共有するという点で、非常に有益なのは、そういった「孤独さ」を共有できるということが考えられます。
また、その姿勢をするサポーターさんがやっていることを、NPOの方が応援してくれる、そんなことも起こります。ようするに、本気度として、ひとつお金以外にできることですね。
活動を知り、人にすすめるポイントを見つける
2つ目は、活動を(調べた以上に)聞いて見て知り、人にすすめるポイントを見つける、ことがあります。
この記事をご覧のサポーターの方は、なぜ、そのNPOのサポーターになろうと思いましたか?
僕の場合は、ひとまきさんの「人生を何度でも選びなおせる社会をつくりたい」というビジョンが、好きになったからです。
僕は、現代の「一度失敗したら即終了」という状態が非常に怖いです。今でさえ、会社勤めをしていますが、失敗が怖い(ちなみにうちの会社のクレドでは「失敗は良い、チャレンジして、失敗したらそれは学び」というのがありますがw)ので、完璧に決まらないといけないという思い込みがあります。そうなるのも仕方ないです。だって、そういう社会が垣間見えているんだもの。
だから、ひとまきさんの活動に興味があるし、そのビジョンのために一緒にできることはしたい、そう思っています。
こんな感じで、サポーターさんは「NPO外の広報」になることが必要だなと思います。SNSやインターネットが発達したことで、逆に「届くべき場所に情報が届かない、発信してもすぐ魑魅魍魎の情報の中に入れ込まれてしまう」ようになりました。NPOの発信能力にも、限界があります。お金は有限だし、NPOは特にギリギリの場合が多いのです。
だから、NPOの活動に共感してサポーターになった、僕たちがストーリーテラーの役割として、広報の役割を果たして、まず身近な人へ、アプローチしていくということをすべきなのです。
今日、円相寺の寺イベントをやっていらっしゃる副住職さんの裏辻さん(@ensouji_com)が、こんなブログ記事をあげていました。
私のイベントは人が人を連れてくるコミュニティの「ラボ」として考えています。
ラボという言葉をよく耳にし、それは研究するという意味と受け取っています
私のお寺イベントもいろんな可能性を生むラボと考えてみようと思っています
そう、コミュニティの「実験場」であって、NPOのサポーターもまだ生まれたばかりの場合が多いのです。であれば人が人におすすめ(リファラル)して、別のサポーターを呼んでくる、ということを連鎖していくと、輪が広がります。それが、サポーターの仕事の2つ目と言えます。
なので、ぜひ、人にすすめるポイントを見つけ、広めていく「NPO外広報」になりましょう。
僕の場合であれば、ひとまきさんの「マキワリプログラム」が、人間の時間的・空間的な余白を作って、自分を見直すことができて、「結局何をしていこう?」まで考えられるようなるということが可能になる、言うならば立ち直るようなプログラムであることがいいなと思います。
僕が以前、泊りがけの学生イベントの時にも近いものをやっていたのですが、時間が足りなかったため、自分で考えるということがすこし足りなくなってしまいました。
マキワリプログラムでは、自分を見つめなおしてシェアする以外の時間をしっかりとっていて、個人がゆっくり考えるということができる点、それが魅力的だし、ぜひ参加を勧めたいなと感じる点です。
そんな、ポイントを見つけて、広めていくのが、「NPO外の広報」として、NPO側に伝えてもいいですし、友達に伝えてもいいと思います。
現場を知り、空気感に触れる
3つ目は、現場を知り、空気感に触れることです。このことは、サポーターとして一番大事なポイントかもしれません。
サポーターは、新たなサポーターを見つけるだけでなく。サービス利用者に届けるために現場を知ってその(ミニ)メディアになるという役割もしていくことが必要です。
したがって、できればその活動をしているところへ出向いてボランティアに混ざってみる、そうでなくても活動場所に遊びに行く、それでいいです。現場を知って、どういう人たちがどういうお困りごとで来ていて、どう解決に導いているかどうかがわかる、それで十分です。
加えて、サポーターの皆様は、「何かかしらNPOの方に教えられること・教わること」も、現場を見れば見つかることがあります。
私は、ひとまきさんのそれぞれの拠点や高知嶺北地域に来て、お寺の話からNPO法人の活動の仕方のヒント(といえるものかはわかりませんが笑)を、話しているうちに矢野大地さんから得た気がします。お寺に持って帰って、できることはないかな?みたいな感覚で現場を見てもいいかもしれません。
やれることから、NPOのサポート
ここまで、NPOのサポーターとして、すべきことを3つ挙げてみました。わたし自身が、ひとまきさんの拠点に直接行って、感じたことから考えてここに書いています。
あらためて3つ。
- NPOの思いを知り、共感できるポイントを見つける
- NPOの活動を知り、人に勧めるポイントを探す
- NPOの現場を見に行き、空気感に触れる
お金で支援、は応援の気持ちがあるからやっていることだと思うのですが、さらにそのNPOさんがより成長してほしい、そんな思いがありましたら、まずは一歩。個人的には現場にはぜひ行ってほしいですが、できることからやってみていただきたいな!と思いました。
この記事が、サポーターの皆様の耳に届いて、より活動やサポーターとしてもっとコミットしていきますように。
1995年神奈川県川崎市のお寺生まれ。中高は全寮制男子校に6年間通い、その後横浜国立大学経営学部にて「宗教法人の情報開示 ~公益性の観点から~」をテーマに、ソーシャルセクターの中の宗教法人の情報開示を、公益性・社会性の観点から評価し、開示する方法を研究。その後はコンサルティング会社で働きつつ、「#お寺をアップデート」を合言葉に、お寺をソーシャルグッドな存在にするための方法や、お寺のこれからのカタチを発信している。また、実際にお寺の現場に訪問し、お寺のアップデートを実際に手伝うことも。詳しいプロフィールはこちら>>
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