「にんげんの森」のあとがき(または最後の政策・情報学生交流会チューターとして)
僕のもう一つの卒論が終わりました。
ほんとの卒論はだいぶ前に出してたんですが(笑)
もう一つの卒論とは、そう、「政策・情報学生交流会(分科会紹介 – 第46回 政策・情報学生交流会)」での分科会という一つの勉強会です。
ここで書きたいのは、(結果的に最後になった)政策・情報学生交流会のチューターとして、終わった感想と何がしたかったか、です。卒論を書く前にいきなり「おわりに」から書くようなもんですが、なんとなくこっちから書きたくなったのでこっちから書きます。
もくじ
終わった感想
端的に言うと「前回感じた不満を今回吹き飛ばせた」と思ってます。前回の不満とは、以前書いた記事「自分を分析するとき、「弱み」は「強み」に変えて考えていた私の話」にこう書いていました。
二つ目の自分に対する不満というのは…社会に対するアプローチがあったら面白くなるんじゃないかなという向上心である。
つまり自分のやりたいことは社会のためになりますか?という問いかけをして、そこからそもそも社会を良くしていく、価値を与えていくというのはどういうものかを分科会のメインテーマとしてきたわけです。別にBKBでふざけるために分科会してたわけじゃないし、交流するためだけにチューターとして分科会というコミュニティを作ってるわけじゃないし。
前回(夏)が初参加だから、もちろん今回が初チューター(分科会の先生役)であったわけです。正直生協学生委員会の時にやった勉強会の方式を使ってしまい、少し退屈させちゃったなあなんて思った。以下良かった点と反省点。
- 伝えたいことを途中から絞って、ワークを追加するという切り替えをできた。
僕はなにかと教えたいことを詰め込みがちだったので、何が伝えたいのか、何が必要かを見分けるのが苦手なんだなというのを今まで感じてました(貧乏性なだけかも)。ただ、チューター3人で、「話してるより実際に考えたほうがわかる」ということを言われて、考える時間を一気に増やしたら非常にみんな考えてくれました。先生って思っちゃダメなんだね。あくまでチューターも参加者。
- やりたいことをほとんどできた。
次の部分で詳しく言うけど、やりたかったことをほとんどできたことが成果の一つであったと思います。時間不足でやれなかった、というよりも必要ないと思ってはしょったのでそこを除けば完璧にできたと思う。ただ、やはり座学が多すぎたという反省はしてます。ゲーム化できる部分結構あったもん。今思えば。
- チューター同士のシナジー効果が少なかった
お互いパートを3つに分けたのが原因っちゃ原因なんだけど、もっと3人で連携して頑張りたかったよねって感じです。ほかの分科会が特にそうだからってのもあるけど。
とこんな感じ。楽しかったで終わりたくなかったので、まさに「これが私の生きる道」といえることをみんな持てたとは思ってる。そうじゃないなら個人コンサルします(笑)。
分科会をほぼ1から作る経験は楽しかったです。苦しいことも多かったけど。そしてそれは強みにもなっていくのではないかな~なんて思ってる。
やりたかったこと
うちの分科会はただの「自己啓発」じゃなくてあくまで「自分でできる社会貢献」がテーマであり、まさに0から1だと思ってる。でも一方でほかの人がこの分科会を再現するのは割と簡単だ。それは意図的に簡単にしたといっても過言ではない。これは社会にいる人間にとっても当たり前になっていくべきことを分科会のネタにしたからだと思う。次にこの話を取りあげて、さらにいいものを作ってくれそうな人いるかな???
アウトプットとして「あなたにとって公益性と社会貢献とはどのようなものですか?」ということを考えてもらいました。思ったよりもうまくアウトプットをしてくれたと思います。そしてそのあと、「いまここでやってもらったのはアウトプットだけど、将来この影響を広げていくことで価値を提供する、つまりアウトカムがこの分科会を通して生まれるようにみんながんばってほしい」と話しました。あくまでアウトプットまでで参加費(24,000円)分の価値を分科会で提供できたと思っています(うぬぼれかもしれないけど)。
さて、あとがきらしいことはあんま書いてない気がするけど…(笑)。チューターの二人には感謝しています。いろいろ大変な思いさせてすまんなぁという思いとともに、でもついてきてくれたんだな―なんて思ってます。
最後に、交流会はエンターテイメントじゃないというエントリを見て思ったことがあるんです。
一つ感じたのは、僕の想いと近い部分があるのかな―なんて勝手に思ってみる。分科会の最後の「たどり着いたらそこがスタート」というメッセージを送ったんだけど、それがここの最初に書かれてるんだなって今更見て思った(以下は曲から引用、歌詞にある)。
1/6の夢旅人2002 樋口了一 VIETNAM VERSION
ただ、交流会はエンターテイメントじゃないっていうので、参加者全員が消費し、生産するといういわば一つのコミュニティの知的経済構造であり、社会関係資本の生産・消費なのかな―なんて思う(急に学術的になった)。
(以下2018年のクリスマスイブに追記)
残念ながら、47thは開催せず、さらにたたむことになりましたね。思いがけず、最後の交流会のチューターのうちの一人になりました。
いまのところ、僕自身のコンサルタントとして社会によい会社を増やして、社会を良くしていく、そこにいるひとを幸せにするという目標は、少しずつ別のものに変わりつつあります。
お寺の活性化、ひいてはいろんな人を救うことを目指していくという方向へと。
あと、偶然とはいえ、こういう活動を学生だけでなく、社会人も含めてやっているNPOさんに出会って、見つめなおすじゃないですけど、結局何して生きていく?ということを全く辺鄙な田舎で考えることのニーズ自体はあって、それが刺さる層に届いてない、というのが交流会だったのかもしれません。(NPOが気になる人はここに飛んでください。)
僕の分科会の卒業生は、それぞれ動いているようで。たまには連絡ください(笑)
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