お寺の お坊さん はもっとキャラ出していこうぜ!
お坊さん よ!時代は来た!
突然ですが、お寺の お坊さん のみなさま、
お坊さんが輝ける時代が来ました!
今まで、「うちは平凡なお寺だしな…」「観光寺じゃないから魅力も何も…」「副住職は服従職w」「田舎から発信することねーしw」とおっしゃっていた皆様。
お寺じゃなければ「自分」を売り込めばいいじゃないですか!
という話です。
時代の進化はお坊さんにも縁あり
ちまたで聞くIT化とインターネットの進化は間違いなくお寺のお坊さんにも縁のある社会の進化だと思います。というか、巻き込まれているお坊さんもいるのではないでしょうか?
「この前、検索かけたら、見たこともない口コミが入っていて…」「なんかブログで紹介されている???」というのはもう当たり前の時代です。
ただ、評判とかは他の人が感じた2次情報なので、なかなか操作しにくいです。
一回態度が悪かった、だけでネット上の評判が最悪になる事さえあるのです。
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ネット時代は「お坊さんの発信」が大事
それに対する対策は何か?「自分から発信する」です。
どんな業種のウェブマーケティングでも当たり前なのですが、自分から積極的に発信することが信頼につながり、良い情報には良いお客様が来るので、口コミもよい口コミが集まるようになります。「情報は情報を発信する人に集まる」というのは良く聞く話です。
しかも、以前よりより口コミが明確に示されるようになりました。
以前は、口コミサイトやブログで評判されることが多かったと思います。
ところが、いまはGoogle検索をすると、こういう画面がでてきます。
見ての通り、星ですぐ評価が見えています。いつのまにか低評価がついていたら、勝手に評判が下がってしまうことになります。会ったこともない人に評価されることもしばしばですし。ちょっと態度が悪かったら、すぐ☆1がついて、やばいお坊さん扱いされてしまいます。
価値自体が変化していること、気づいてください。
ついでにいうと、お葬式のためのお坊さんも比較サイトや委託サービスができているという状態です。良いお坊さんの一人勝ちです。お坊さんも競争する時代…です。
お坊さんもお寺も、比較されるし、葬式だけでは厳しい。檀家は減るし、収入も減る。なんか「不動産なんとかしませんか?」と営業ばっかり来る。そんな斜陽な感じのお寺。
現代の流れというのは、「評価」「信頼」「安心」が取引されて、価値として感じられていくのです。それはお寺もお坊さんも同じです。
これからは信者に直接アプローチできる
でも、これってチャンスな気がするんです。
だって、逆に言えば「ちょっと態度良い」お坊さんというだけで良い評価がもらえたら、また別の人を呼んでくるかもしれないじゃないですか?
加えて、SNSを使う人が増えてきて、お寺のアピール以上に、お坊さんのアピールが簡単になっているのです。
言い方を変えれば、お坊さんの評価=お寺の評価になるのです。
善い事(良い事)をしているお坊さんがいるお寺、いつも笑顔で答えてくれるお坊さんがいるお寺、話すと楽しい面白いお坊さんがいるお寺、なんかキャラ濃いお坊さんがいるお寺。
「仏教を信じる」人より前に「そのお坊さんに触れてみたい」人を増やした方が、長い目で見たら信者さんや「安心」を与えられる人数が増えると思うのです。
では、「そのお坊さんに触れてみたい」人を増やすにはどうすればよいでしょうか?
答えはシンプルです。普段していることや考えていることを軽くSNSとかで流しちゃえばいいんです。お坊さんって、そういうのお得意なはずですから。説法とか法話とかと一緒。
イベントを推しにしているお坊さん、カレーの事ばっかりつぶやいているお坊さん(カレー坊主さん)、テクノ大好きお坊さん(福井の「テクノ法要」をやった人です)などなど。SNSや個人のブログ発信が当たり前かつ強い発信力になっている現代であれば、容易にキャラの濃いお坊さんにアプローチできます。
しかも、ただ○○について述べるだけじゃなくて、仏教の考え方や人生観を述べるのです。
とにかく刺激的なスパイスを加えるだけでは「味」は出てこない
人生もカレーのようなものです pic.twitter.com/nOAcn8oVQg
— カレー坊主@吉田武士(僧侶Lv.8) (@bushi_yoshida) 2018年11月1日
カレー大好きお坊さんのカレー坊主さんのツイートですが、本当にこれはなるほどなと。
毎日刺激一杯の生活は疲れます。いろんな人の話を聞いて、「あーよかった」で終わる人はたくさんいます。そんなことでは、自分の「味」は出てこない、そういわれている気がします。(僕も少しその傾向がある人なので刺さります(笑))
こういうことをしゃべっている人には会いたくなりますし、こんなお坊さんのいるお寺、行って見たくなります。
メディアはより、個人に近づくのが簡単になって、届きやすいので、会ったことがない信者さんとつながるのは簡単です。あとは方法を知って、どういう人と知り合いたいか(これをペルソナといいます)をしっかりさだめて、お坊さんとして発信するだけです。
ちなみに、カレー坊主さんは、同様にこんなツイートをしています。
お寺 ↔ 家
都会では仏教との関わりは檀家制度が衰退し、核家族化の進展による「個人化」によって
僧侶 ↔ 個人 ↔ 僧侶
の関係になっていく
— カレー坊主@吉田武士(僧侶Lv.8) (@bushi_yoshida) 2018年12月29日
そうです。僧侶と個人が直接つながって、直接ネットワークをつないでいく。そういうことが増えていけばいいなと思います。実際に、 そういう活動をしていると、いつのまにかこんなフォロワーがついてきます。
それぞれの持ち味がナムい‼️( ☆∀☆)✨ https://t.co/ERjTCo3VEp
— ゲンキオブゲンキ (@tengyu60) 2018年11月1日
そうです。推してくれる人(=信者)が生まれます。
これからはお寺は「お墓を管理する設備産業」ではなく、「安心を与える精神インフラ」の時代ですお坊さんの生き残る道として、ある意味ではお坊さんという「お寺のインフルエンサー」を目指す、ということです。
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” お寺 離れ”は止められる
先日、ネットサーフィンをしていたら、こんな記事を見つけました。
檀家の「お寺離れ」どう対応? お坊さんたちが緊急シンポ…産経新聞
この記事の題名の通り、檀家の「お寺離れ」は進んでいます。
経営面で苦境に直面しているお寺も少なくない。国内最大級の仏教教団である浄土真宗本願寺派が同派のお寺を対象に行った調査(26年実施)によると、寺院収入が年300万円未満のお寺は45%に上った。年50万円未満も10%あった。
寄付の出費など檀家であることが負担となり、菩提寺を離れ、先祖代々の墓を更地に戻す「墓じまい」も増えている。
そう考えると、ただお坊さんがお寺の檀家からお金を集めるストック的収入も絶対的なものとは言えなくなりました。だから、お坊さん自体の価値を高めて、お寺の支持を高める。いざというときの「安心」を提供する専門家になる。
時代の変化は、お坊さんもお寺もかなり縁あることです。だから、時流に乗りましょう、という話をしました。

1995年神奈川県川崎市のお寺生まれ。中高は全寮制男子校に6年間通い、その後横浜国立大学経営学部にて「宗教法人の情報開示 ~公益性の観点から~」をテーマに、ソーシャルセクターの中の宗教法人の情報開示を、公益性・社会性の観点から評価し、開示する方法を研究。その後はコンサルティング会社で働きつつ、「#お寺をアップデート」を合言葉に、お寺をソーシャルグッドな存在にするための方法や、お寺のこれからのカタチを発信している。また、実際にお寺の現場に訪問し、お寺のアップデートを実際に手伝うことも。詳しいプロフィールはこちら>>
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