お寺 のお坊さんが終活アドバイザーになるべき理由とメリット

葬式仏教の お寺

僕は、 お寺 の関係者ということもあって、お寺は「葬式仏教」という言葉はよく聞きます。

実際、お坊さんの収入の半分以上は葬儀の際にいただくお布施です。まれにシンプルな寄付と拝観料がメインの観光寺院や霊園経営が充実しているお寺もありますが、ほとんどは葬儀でいただくお布施がお寺の(もしくはお坊さんの)主な収入源です。

ですが、葬儀の単価は減少し、お布施も少しずつ減り、また檀家も減少している・・・そういうことでお困りのお坊さんが増えてきています。

どんなに頑張っても、葬儀で法要を執り行うだけでは、葬儀の単価は下がるばかりです。

であれば、「葬式」だけじゃなく、死に際を一緒にプランニングする専門家として、お寺のお坊さんが最高にいいポジションにいると思うんですよ。なので、「終活アドバイザー」という仕事をやりましょうよ、という提案をします。

理由とメリットを検討しましょう。

終活アドバイザーをする理由

まず、大いなる事実が。

  • 死亡人口は間違いなく増加するため、需要は高まる

死亡人口は、2050年まで増え続け、ピークは160万人を超えます。

 

死亡人口のグラフ

政府統計より

なんと1年で日本の人口の100分の1が減る計算になります。もちろん、出生数があるので人口がゼロになるわけではありませんが、出生数が少ないので人口が減少しているわけです。つまり、ビジネスチャンスです。

加えて、お坊さんの方がよりよい理由を追加すると

  • アドバイスの時点で、いろんなところにお金が発生するので、収入が増える可能性が高い
  • 葬儀社や相続プランナーよりもお坊さんの方が、話しやすく、深いところまでニーズがわかる

普段、檀家から「私の葬儀はこうしてくれない?」「私はこういうことがまだ不安でしょうがないんだけど…」という相談を受けることはありませんか?

もちろん、檀家から相談を受けたらしっかりお答えすると思います。でも、それ以外の地域の人が来て、タダでそんな話するの、正直面倒ですよね…?

であれば、そういった相談を受けるサービスを明確に打ち出していくのが良いです。終活をコンサルティングするサービスを、お坊さんが提供するのです。

スピリチュアルな悩みを持っている人、シンプルに「死ぬまでの準備をしっかりしておきたい」人など、範囲は少し広いですが、お坊さんからいろんな依頼がほかの専門家・業者にできる(川上戦略と言って、発注者側に回れると、受注のために費用を割り引いたりサービスする必要がなくなりやすいというもの)という点で強みです。

(株)鎌倉新書様の「お葬式に関する意識調査」によれば、「お葬式で困ったことは?」の項目で手順で困った人は全体の29%いるそうです。手順とは少し異なるかもしれませんが、不安がなかった人は53%にとどまっていることを考えると、市場があると言える気がします。

ちなみに、(株)鎌倉新書様では、お葬式の相談や依頼をワンストップでやるサービスを提供しています。(下記バナーから紹介可能です)



葬儀のことは鎌倉新書

例えば、葬儀の幅広い知識がなくても、こういったものを紹介できるルートを開拓することでお坊さんの応えられる「スピリチュアルな悩み」に特化できるともいえます。

お寺のお坊さんのほうが詳しい領域がある点や、葬儀社やプランナーのよう営業色を出さずに相談を受けることが可能な点、もここに加えておきましょう。

  • 現状墓地や霊園を公式に持っていいのはお寺だけなので、その前段階からアプローチすれば檀家になりやすい

葬儀は葬儀社とお寺が執り行いますが、現状墓地を新しく作っていいのはお寺(正しくは宗教法人)だけですので、最初の入り口として、「終活の無料相談」をして、実際に終活アドバイスをするときに料金をいただく、という形式をとるとよいでしょう。

いままでは、葬儀があったら勝手に依頼が来ていたと思いますが、これからは檀家をしっかり囲い込んでいくというビジネスモデルに変えていく必要があります。

町の お寺 のお坊さんという専門職

お寺のお坊さんアドバイス

終活アドバイザーって何?という話をしましょう。

私が想定する、終活アドバイザーのお仕事は「終活について、お坊さんというスピリチュアル側のプロからアドバイスをする」ことになります。

要素を分解すると、主に下記3点です。

  • 年老いてきて(具体的には定年迎えてから)、墓や葬儀の方法、戒名などを事前に相談
  • 終末期の不安に対して、スピリチュアルなアドバイスや悩み相談
  • 相続問題が発生していないか、個人の事情をある程度知っているので、事前に把握して提案

ほかにも考えられますが、私自身がお坊さんを見てきて、この3つは優位点であり、お坊さんでこそできることと思います。

具体的に説明しましょう。

1つ目の葬儀の相談は、いままで町のお寺がやってきた役割でしたが、檀家とお寺の関係が少なくなり、葬儀社がよりこの部分にアプローチしているため、どうしても埋もれてしまう部分です。

お坊さんがやることで、これから亡くなる方、残される遺族のことを考えてアドバイスや手段を取れます。

どうしても、葬儀社に相談すると高価で豪華なものをやらされてしまう…ということもありますし、どうしても葬儀を売り込みたいという葬儀社側の都合になってしまうということがあるので、町のお寺のお坊さんが相談窓口としてよいでしょう。

加えて、病院や施設で亡くなる方が死亡人口の半分を超えている(下記グラフより)ので、ここについても事前に相談を受けておくと、亡くなる際の不安や不快なことが減ります。認知症などで意志がはっきりしなくなってからでは遅いのです。

施設死亡の増加

2つ目の終末期の不安解消については、葬儀社ではあまりカバーできない部分であり、ある意味僧侶の独占業務なのです(法的にはなにも保証されていないですが(笑))。

人間は思考と感情を持つがゆえに、「死」という不明なものには不安を持ちますが、その不安を解消するお手伝いをできるのがお坊さん、もとい宗教の役割です。こういうものに価値をいかに見いだせるかがこれからのお坊さんという専門職の見せ所かもしれません。

(宗教の役割をしまさん的に考えた話はこちらから読めます)

3つ目の相続問題の把握については、すぐにできるものではないのですが、地域の士業(弁護士、税理士、司法書士)とつながり、例えば相続でもめた(もめそうな)ときに、弁護士さんにすぐ引き渡して、そちらで解決してもらい、法的な部分ではない精神的な部分でお坊さんがカバーする、というものです。

これまでは、そういった専門職の間で「仕事の奪い合い」と考えられていましたが、それぞれの専門職の間で分業したほうが効率が良い「社会分業」が当たり前になりつつあるので、この士業との連携は次のお寺の動きの一つに加えてよいでしょう。

以上3点、先進的な考え方とは思うのですが、これらは次のお寺のひとつのモデルとして作り上げていくと、社会における終活の価値はより高まるでしょう。

町のお寺が社会を変える…?

以上、4つのメリットともに、3つの終活アドバイザーとしてのお坊さんの役割を取り上げました。

イメージとしては、葬儀をどうしたいか、相続をどうしたいか、そういったことを「まずあそこのお寺のお坊さんに聞いてみよう。死ぬということはどういうことなのか聞けるし!」という状態ができているのが理想です。

そのためにも、まずはお寺を開いていく必要がありますし、もっと手軽に来ても良い場所というイメージを持ってもらっていく必要があるでしょう。

お寺の終活アドバイザーってどうやってなるの?

という疑問を持たれた方、ぜひ僕にご相談ください。

サポートもご提案可能ですので、お気軽に!

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>>>お寺に小さなコミュニティを作る「お寺サロンの作り方」はこちら

 

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